新しいオフィスへの引っ越しにあたり、スムーズな移転のためにどのくらいの費用がかかるのかをあらかじめ把握したいところです。
一方、費用の見積りや予算を組むことは難しく、一体どのように進めれば良いかわからないという方もいらっしゃることでしょう。
今回は、オフィスの引っ越しにかかる費用についてご紹介します。
これを読めば簡単に分かる!オフィスの引っ越しに必要な3つの費用
オフィスの引っ越しにかかる費用は大きく分けて3つあります。
- オフィスの退去費
- 引っ越し費用
- 新規オフィス開設費
オフィスの引っ越しを考える際は新しいオフィスの家賃につい目が行きがちですが、引っ越しや旧オフィスの退去にかかるコストも考えなければなりません。
今回は、移転に必要なそれぞれの費用の詳細や目安、注意点を紹介します。
1.オフィスの退去費用
オフィスから退去する際には、主に以下の2つの費用が必要です。
- 退去までの賃料
- 原状回復工事費
賃貸しているオフィスから引っ越す場合、6ヶ月前には申告する必要がある場合が多いです。
例えば5ヶ月前に申告した場合、残りの1ヶ月分はオフィスを空けている状態だとしても賃料が発生するケースもあります。
月割りで計算するところでは、退去してもその月の家賃が発生することもあるため、できれば月末に引っ越しするのが最適です。
オフィスの引っ越しにあたり、どのくらい前に申告が必要であるかなど、契約時に交わした内容を事前によく確認しておくようにしましょう。
また、オフィスを退去するときに必要となる原状回復工事費については、1坪あたり2~3万円程度とされており、大型のビルなどの場合は1坪あたり4~5万円程度が目安です。
原状回復費用はそれまでの利用状況や立地環境、ビルのグレードによっても料金が大きく変わるため注意が必要です。
回復箇所で追加料金を取られたり、指定業者を案内されたりする場合もあるため、相見積りを取るなどして業者やオーナーと交渉するようにしましょう。
2.引っ越しにかかる費用
引っ越しにかかる出費は、以下の2つが挙げられます。
- 引っ越し費
- 廃棄処理費
新しいオフィスに移動する際、引っ越し費や廃棄処理費コストが社員1人あたり2~3万円程度かかります。
自分たちだけで物を移動すればコスト削減にもなりますが、かかる手間や物損のリスクなどを考えると業者に依頼するほうが効率的です。
また、デスクなどのOA家具や、書類などの大量の不要物を廃棄する場合は、廃棄費用が別途必要になります。
いざ引っ越しの準備をしてみると、不要物は予想以上に出てくるものですので、廃棄処理費用も考慮しましょう。
業者によっては、リサイクル品として買い取りを行ってくれるところもあるため、不用品の選別や処分については早い段階で検討することを推奨します。
3.新規オフィス開設の費用
新しいオフィスに移る際には以下の4つの費用が必要になります。
- 敷金などの不動産取得費
- 内装工事費
- 家具や備品の購入費
- インフラの整備費
新オフィスの入居時には、入居する物件の賃料に応じた敷金・礼金などのほか、保証会社の加入費などがかかります。
これらのコストについては地域によってもばらつきがあり一概に目安となる金額がないため、あらかじめ不動産会社に見積りを取るののを忘れないようにしましょう。
また、オフィスの規模感やレイアウトなどによって価格は大きく変わり、場合によっては内装工事費も必要になります。
一般的には1坪あたり10万円程度が目安ですが、おしゃれに仕上げようとするとその分コストも膨らみます。
業者によって対応してくれる内容や料金に違いがあるため、理想の内装と価格で工事を行ってくれる業者を根気よく探すことが大切です。
また、会社機能に欠かせない電源コンセントや電話、LANなどの整備に必要なコストもあります。
周辺設備やインフラの整備には、目安として社員1人当たり5~7万円程度が必要だと考えておきましょう。
引っ越しにかかる費用を把握して計画的なオフィス移転を
今回はオフィスの引っ越しにかかるコストについてご紹介しました。
オフィス移転では、ある程度まとまった資金が必要になるため、予算をオーバーしないように事前に移転の準備を進めることが重要となります。
また、安ければ良いというわけではなく、多少お金がかかってもどれだけスムーズに移転できるかを考慮することも大事です。
引っ越しにかかるコストをあらかじめ把握して、余裕を持ったスケジュールで移転を進めましょう。
別の記事では、オフィスを引っ越しするときの注意点についても解説しています。
引っ越しはきちんと準備をしないと失敗や抜け漏れが起きやすいため、事前に失敗しやすいポイントを知っておくのが安心です。
オフィスの引っ越しをお考えの企業の方は、ぜひ一度こちらの記事も併せてご覧ください。