オフィスとテナントの違いは?テナントの種類とオフィス利用する場合の注意点
2023年11月27日
テナントは店舗や事務所として利用するというイメージがありますが、オフィスとして利用することも可能なのでしょうか。
「テナント募集」という広告を見かけた場合、オフィスとして申し込みをしても良いのでしょうか。
今回は、知っておきたいテナントの基礎知識として、テナントの種類やオフィス利用の可否について解説します。
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店舗や事務所を指す言葉だと思われている方も少なくありませんが、テナントとは、賃貸借契約を結んで不動産を借りる「賃借人」を指します。
他にも、借り手や借用者と呼ばれることもあり、決して店舗や事務所といった限定的な使用方法を指しているわけではありません。
「テナント募集」という広告は、「貸借人を募集する」という意味なので、貸借人がどのように使用するかはある程度自由に決められます。
テナントは「貸借人を募集している不動産」を指し、オフィスは「利用目的」を指します。
両者は比較するものではなく、テナントをオフィスとして使用することも可能です。
ただし、不動産によって「飲食不可」、つまり飲食店としての使用は禁止といった条件が設けられているケースがあるため、使用方法についてオーナーによく確認しなければならないという点には注意が必要です。
テナントのオーナーによっては、区画の利用目的を決めている場合もあるので、オフィスとして使用したい場合は事前に伝えておきましょう。
一口にテナントといっても、実はいくつか種類があります。代表的なテナントの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。
最もオーソドックスなテナントの使用方法が、店舗です。
店舗は、物品の販売や飲食物の提供など、複数の来客を想定してサービスを提供するスタイルを指します。
美容室やネイルサロン、アパレルショップなど、さまざまなサービスの提供スタイルが存在します。
テナントを店舗として使用する場合は、人の往来が多い目立ちやすい場所の不動産が人気です。
人通りの多い場所にある視認性の高い不動産ほど、店舗として選ばれる傾向にあります。
テナントは、オフィスや事務所として使用されることも多いです。
オフィスや事務所は、不特定多数の来客が出入りすることは想定されておらず、物品の販売や飲食物の提供も行われないという点が、店舗との大きな違いです。
不動産会社のように、オフィスや事務所としての機能だけでなく、来客が複数訪れる店舗のようなテナントもあり、この場合は「店舗事務所」と呼ばれています。
テナントをオフィスや事務所として使用する場合は、自社の従業員が効率的に業務を行える不動産であるかチェックしておくと良いでしょう。
業務に集中するためにも、人の往来が少ない静かな場所にある不動産を選んでおくと安心です。
利用目的が自由に決められるテナントは、倉庫として使用されることもあります。
店舗やオフィス、事務所には置いておくスペースがない場合に、在庫品や備品、資料といったアイテムを保管しておきます。
テナントを倉庫として使用する場合は、十分な広さがあることが重要ですが、セキュリティ面で注意が必要です。
従業員の目が行き届かないため、窃盗被害に遭ったり、情報漏洩が起こったりする可能性があるのです。
テナントを倉庫として使用する場合は、セキュリティシステムを導入する、重要度の高いアイテムの保管は避けるなど、万が一に備えた対策を行いましょう。
テナントをオフィスとして利用したい場合は、オフィスに必要な条件を満たしているか確認しておく必要があります。
主に以下の項目をチェックしておきましょう。
上記でも特に重要視されるのが、立地です。
治安が悪い場所やイメージの悪い地域にオフィスを構えると、企業イメージが悪くなってしまいます。
テナントの中だけでなく、周辺地域の状況もよく確認しておきましょう。
また、業務を行う上で、通信設備や通信環境が欠かせません。
通信環境は悪くないか、問題なく接続できるといった点も事前に確認しておきたいポイントの一つです。
自社にとって何が必要なのかよく考えた上で、事前に確認しておくべき項目を並べて優先順位を付けましょう。
自社の基準を設けることで、テナント探しがスムーズに行えます。
リモートワークの普及によってオフィスの縮小化が進む近年、小規模なテナントをオフィスとして使用する企業が増えています。
テナントをオフィスとして使用したいものの、どのような方法で移転準備を進めれば良いのかわからないという方は、オフィス移転の専門業者へご相談ください。
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