一般的なオフィスとは違い、法律事務所として利用するオフィスには、安全性や機密性が求められます。
また、オフィスの内装は、クライアントからの信頼を得たり、弁護士の仕事の品質を高めたりする重要な要素です。
弁護士事務所の開設を考えている方に向けて、オフィスに必要な部屋や内装の選び方、注意点をご紹介します。
法律事務所のレイアウトパターン
法律事務所の執務室に最適なレイアウトパターンは、主に2つに分かれます。
・対面型レイアウト
・ブース型レイアウト
「対面型レイアウト」は、一般的なオフィスでもお馴染みの机を向かい合わせに配置する形式です。
複数のデスクを一塊に配置することから、「島型レイアウト」とも呼ばれています。
対面型レイアウトの良い点は、チームがコミュニケーションを取りやすいという点です。
複数人でまとまって作業を行う機会が多いという場合には、対面型レイアウトが最適だといえるでしょう。
反対に、個人で集中して作業を行いたいという場合に最適なのが、「ブース型レイアウト」です。
デスクを一方向に向かって配列し、間をパーテーションのようなパネルで仕切ることで、プライバシーが守られます。
周囲をパネルで仕切ることで、より集中して作業に取り組めるでしょう。
それぞれの作業の内容に合わせて、最適なレイアウトを選択してください。
法律事務所に必要な部屋
執務室や書庫、会議室や応接室など、法律事務所にはいくつか必要な部屋が存在します。
事務作業を個人で行う執務室は、上記でご紹介したレイアウトを参考に用意すると良いでしょう。
法律事務所では大量の書類を保有するため、広い書庫も必要となります。
スライド式の収納庫を利用して、限られたスペースを有効活用してください。
書類を長期間保管できるだけでなく、すぐに取り出せるように工夫しておくことも大切です。
弁護士が取り扱う仕事には、クライアントのプライバシー保護が求められます。
近年はオープンタイプの会議室が流行していますが、法律事務所では、外部に情報が漏れにくい造りが最適です。
会議室や応接室の内装を考案する際には、まずはプライバシーを保護できる空間であるかどうかを考慮しましょう。
法律事務所の内装のポイント
一般的なオフィスであれば、パステルカラーを取り入れたポップなデザインや、鉄骨やコンクリートをむき出しにした秘密基地風のデザインなど、遊び心のある内装が人気ですが、法律事務所においては、安心感と信頼感が得られるデザインが好まれます。
重厚感のあるブラックやブラウン、清潔感があるホワイトなど、シンプルなカラーでまとめると良いでしょう。
あまりに明るく派手なデザインにしてしまうと、安心感や信頼感を得られないというだけでなく、クライアントが相談を口に出しにくくなってしまいます。
法律事務所の内装は、全体的にシンプルで落ち着いた雰囲気でまとめ上げることが大切です。
オフィス内全体の内装デザインが決まったら、照明にも注目してください。
クライアントが訪れる応接室には温かみのあるオレンジ色の照明、作業を行う執務室には手元を明るく照らせる白色の照明を採用するといった具合に、照明の色でオフィス内の雰囲気を変えるというのも一つの手です。
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法律事務所向けの物件の選び方
法律事務所向けの物件を選ぶ際にまず重視したいのが、「立地条件」です。
法律事務所では個人情報を多く扱うため、治安の良い場所にオフィスを構える必要があります。
また、法律事務所には多くのクライアントが訪れることを考慮して、アクセスの良い場所を選んでおくことも重要です。
事前に最寄駅からのアクセス方法を調べて、利便性の高い場所に位置する物件を選ぶと良いでしょう。
外部からの侵入に備えて、「セキュリティ」がしっかりしているか確認しておくことも大切です。
誰でも気軽に出入りしているような雑居ビルではなく、ビル自体に警備員が常駐しているような物件や、あらかじめ監視カメラが設置してあるような物件を選んでおくと安心です。
法律事務所のオフィス内だけでなく、ビル全体のセキュリティ対策をチェックしておくと良いでしょう。
法律事務所の開設は専門業者にお任せ
一般的なオフィスにもいえることですが、法律事務所には高い安全性と信頼性が求められます。
法律事務所に適した内装デザインを選んで、クライアントに安心して相談してもらえる環境を整えましょう。
オフィスの内装が決まらない。どのようなデザインにすれば良いのかわからないという方は、オフィス開設の専門業者へご相談ください。
デザインやレイアウトの考案から工事まで、法律事務所開設に必要な作業を一任できます。
オフィス開設時に必要となる各種公的機関への届け出方法なども教えてもらえるので、作業が思うように進まないという場合には、まずは専門業者へ相談しましょう。