「名古屋市でオフィス移転を検討しているが、使える補助金はあるだろうか。」
「補助金の対象要件や申請のタイミングが複雑で、損をしないか不安。」
名古屋市内でオフィスの新設や移転・拡張を検討中の方には、上記のようなお悩みをお持ちの企業担当者様も多いのではないでしょうか。
名古屋市では、企業誘致や拠点拡充を後押しするため、賃借料や改修費を支援する手厚い補助金制度が用意されています。
本記事では、名古屋市のオフィス移転補助金について、対象条件から受給までの手順をわかりやすく解説します。
正しく要件を把握して事前の準備を進め、費用を大幅に抑えたオフィス移転を実現させましょう。
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補助金と助成金の違い

オフィス移転の資金計画を立てる際、よく混同されるのが補助金と助成金です。
どちらも返済不要の資金支援制度ですが、管轄する省庁や採択の仕組み、資金獲得の難易度に明確な違いが存在します。
| 項目 | 補助金(経済産業省・自治体) | 助成金(厚生労働省) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 事業拡大、経済活性化、企業誘致 | 雇用維持、労働環境改善、職場定着 |
| 審査・採択 | 予算枠があり審査による選考(採択制) | 条件を満たせば原則受給可能 |
| 公募期間 | 年数回の期間限定(事前準備が必須) | 通年で申請可能(予算上限到達で終了の場合あり) |
上記のように、オフィス移転の建物の賃借料や内装工事費用などを直接支援するのは、主に自治体や経済産業省系の補助金です。
採択には、適切な審査対策と早期の申請準備が欠かせません。
補助金は要件を満たしたうえで審査・採択が必要
補助金は、国や自治体の政策目標に沿った事業を推進する企業を支援するための制度です。
あらかじめ定められた予算上限が存在するため、申請要件を網羅している場合でも必ず受給できるわけではありません。
- 事業計画書の妥当性や成長性を競うコンペティション形式で審査される
- 公募期間が短く設定されており、締切前の厳密な提出手続きが必要となる
- 新規雇用創出や地域経済への波及効果が高い事業プランほど評価が高くなる
そのため、名古屋市でオフィス移転の補助金を狙う場合は、審査員の採択基準を捉えた質の高い事業計画づくりがポイントです。
助成金は要件を満たせば受給できる可能性が高い
助成金は主に厚生労働省が実施しており、雇用保険を原資として働く環境の整備や従業員の雇用維持・拡充を目的としています。
助成金は、補助金のような厳しい審査によるふるい落としはありません。
- 就業規則の変更や新規雇用の条件を満たしていれば受給ハードルが低い
- オフィス移転に伴う「雇用環境の整備」や「正社員化の促進」などで活用可能
- 支給までに一定の労務実績期間を要するため長期的な資金スケジュールが必要
オフィス移転を機に採用強化や働く環境改善を行う際は、補助金だけでなく労働環境系の助成金の併用可能性も探ると良いでしょう。
名古屋市のオフィス移転・事務所移転で使える主な補助金

名古屋市では、地域経済の活発化や雇用拡大、企業進出を目的とした手厚いオフィス移転支援制度を整備しています。
名古屋市のオフィス移転・事務所移転で使える主な補助金は、以下の通りです。
- 名古屋市産業立地強化促進補助金
- 名古屋市フラグシップ企業強化促進補助金
- 本社機能等立地促進補助金
- 国や商工団体が実施する補助金
移転の形態や投資規模に応じて最適な制度が異なるため、代表的な4つの補助制度を押さえておきましょう。
以下では、名古屋市のオフィス移転・事務所移転で使える主な補助金について、それぞれ解説します。
名古屋市産業立地強化促進補助金
名古屋市産業立地強化促進補助金は、名古屋市内への新たな進出や、市内でのビジネス拠点拡張を支援する代表的な自治体補助金です。
対象企業の幅が広く、オフィス賃借料や改修工事等に対して手厚い補助が行われます。
| 対象企業 | 市外からの進出企業、または市内での一定規模以上の新増設企業 |
|---|---|
| 主な対象経費 | 建物賃借料、内装改修工事費用、固定資産取得費等 |
| 補助内容 | 賃借料の一定割合を最長数年間にわたり支援 |
市外企業の引き込みだけでなく、既存企業の市内での事業拡大にも対応している点が魅力的な支援体制となっています。
名古屋市フラグシップ企業強化促進補助金
名古屋市フラグシップ企業強化促進補助金は、地域経済に大きな波及効果をもたらす大規模なオフィス新設や、高品質な拠点開発を伴う高額投資案件を主な対象とした高度な補助制度です。
名古屋市フラグシップ企業強化促進補助金の主な内容を以下にまとめました。
- 新規雇用創出数や投資金額の要件が通常枠よりも高く設定されている
- 最大で数億円規模の手厚い資金支援を受けられる特大の優遇措置
- 先端技術開発やグローバル本社の誘致を視野に入れたプロジェクトが有利
自社のオフィス移転計画が大規模かつ高額投資となる場合は、フラグシップ制度の要件照会を検討することをおすすめします。
本社機能等立地促進補助金
本社機能等立地促進補助金は、東京23区をはじめとする都市から名古屋市へ「本社機能(意思決定機関や調査・企画、研究開発部門等)」を移転、または新設する企業を強力に後押しする大型制度です。
| 本社機能等立地促進補助金の概要 | |
|---|---|
| 補助対象経費 | 建物賃借料(36か月分)、建物改修・建設費、機械・什器備品費(50万円以上)、運搬料 |
| 補助率・限度額 | 補助率 10%〜50% / 最大 10億円 |
| 加算措置 | 新規雇用1人あたり最大100万円加算 / 本店登記移転で最大500万円加算 |
賃借料36か月分が対象となり、限度額最大10億円という全国的にもトップクラスの支援内容で首都圏等からの分散・移転を強力にバックアップします。
国や商工団体が実施する補助金
名古屋市独自の支援策のほか、国(経済産業省など)や商工会が実施する全国共通の補助金を、オフィス移転に合わせて活用する手もあります。
- ものづくり補助金
新システム導入や新拠点での設備投資に伴う費用を支援 - 小規模事業者持続化補助金
移転後の集客プロモーションや広報費用に活用可能 - IT導入補助金
オフィス移転と同時に導入するクラウドシステムや業務ソフトの経費補助
移転費用そのものだけでなく、移転をきっかけとする設備投資や業務IT化の補助金を組み合わせることで全体の負担を大きく低減できます。
自社が使えるオフィス移転補助金の選び方

利用できる補助金は、どこから移転するのか、どのような目的・規模で移転するのかによって決定します。
例えば、市外・県外から名古屋へ進出する場合と、名古屋市内でオフィスを拡張・移転する場合とでは、適した補助金が異なります。
補助金を選ぶ際は、自社の移転シナリオに合致する選択肢をチェックしましょう。
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東京など市外・県外から名古屋へ進出・移転する場合
愛知県外や首都圏から名古屋市内へ進出する場合、自治体の誘致用支援制度を最優先で検討するのがお得です。
市外・県外から名古屋へ進出・移転する企業は、以下を補助金検討時の参考にしてみてください。
- 東京23区からの移転なら「本社機能等立地促進補助金(最大10億円)」を最優先確認
- 通常の営業所や地方拠点新設なら「産業立地強化促進補助金」の市外進出枠を活用
- 転勤者や地元での新規採用計画がある場合は「雇用加算(最大100万円/人)」の上乗せを狙う
進出元エリアと新拠点の担う機能(本社・事業所・研究開発)を整理することで手厚い補助を受けられます。
名古屋市内でオフィスを拡張・移転する場合
市外からの進出だけでなく、すでに名古屋市内に拠点がある企業の規模拡大や拠点集約に対しても、補助金が用意されています。
| 条件 | 従業員数の増加や床面積の拡大を伴う成長移転であること |
|---|---|
| 推奨制度 | 名古屋市産業立地強化促進補助金(市内拡張枠) |
| 注意点 | 単なる面積縮小や現状維持の老朽化移転は原則対象外 |
市内移転の場合は「事業拡大」「雇用維持・拡大」のファクトを書類上で証明できるかどうかが焦点となります。
中小企業やスタートアップがオフィス移転費用を削減したい場合
大規模な投資が難しい中小企業や設立間もないスタートアップでも、使える補助金・助成金を組み合わせることでコストを圧縮できます。
中小企業やスタートアップが補助金の活用を検討する際は、以下を参考にしてみてください。
- 市の補助枠で少額投資・賃借対応が可能な枠組みがないか精査する
- 「小規模事業者持続化補助金」や「IT導入補助金」を使い内装以外の周辺コストを減らす
- オフィス賃貸契約時の敷金減額プランや内装居抜き物件の活用も併用する
公的補助金と民間サービスのコスト削減策を組み合わせることで、初期費用を最小限に抑えた移転が実現可能です。
オフィス移転補助金で支給される対象経費と補助額の目安

補助金は、移転にかかる費用のすべてに適用されるわけではありません。
何が対象経費になり、どれくらいの割合・金額が補助されるのかをあらかじめ正しく把握しておくことが重要です。
以下では、オフィス移転補助金で支給される対象経費と補助額の目安を解説します。
オフィス賃借料・内装工事費・設備購入費・引越し費用など
名古屋市のオフィス移転関連補助金で、対象となる主な経費項目は以下の通りです。
| 経費区分 | 具体的な内容と主な注意条件 |
|---|---|
| 建物賃借料 | 毎月のオフィス家賃(最長36か月分等、共益費除く) |
| 建築・改修工事費 | オフィス内装工事、パーテーション設置、電気・通信工事費 |
| 設備・什器備品費 | オフィス家具やサーバー機器等(単価50万円以上の規定あり) |
| 運搬料・引越し費 | 既存拠点からの荷物移動に係る運搬経費 |
敷金・保証金や仲介手数料などの流動性の高い費用は、原則対象外となる点に気をつけましょう。
補助金の限度額と補助率の目安
補助率は、対象経費の10%〜50%(1/10〜1/2)程度に設定されることが多く、企業規模や移転形態によって増減します。
補助金の限度額と補助率の目安は、以下の通りです。
- 補助率
対象経費の10%〜50%(大企業より中小企業の方が高く設定される傾向) - 補助上限額
数百万円〜最大10億円(本社機能移転等の大規模案件) - 加算措置
新規地元雇用(1人最大100万円)や本店登記移転(最大500万円)
数百万円から最大10億円までの補助枠が存在するため、条件を満たせば移転の実質負担を大幅に縮小できます。
補助金を活用してオフィス移転を行うメリット

補助金を活用したオフィス移転は、単に「手元に残る現金が増える」という直接的な費用削減効果にとどまらず、自社の経営基盤や対外的な信頼性向上にも大きく寄与します。
- 移転の費用を抑えられる
- 事業価値の向上に繋がる
以下では、補助金を活用してオフィス移転を行うメリットについて、解説します。
移転の費用を抑えられる
オフィス移転には、内装工事やビル賃借の初期費用など膨大なキャッシュアウトが伴いますが、補助金を受けることで自己資金負担を減らすことができます。
例えば内装・賃借料等で総額3,000万円の移転コストが発生する場合でも、補助率1/3(1,000万円)が交付されれば実質負担は2,000万円で済みます。
浮いた資金を採用活動や新たな事業設備へ再投資することが可能です。
浮いた手元資金を本業の開発や採用に回せるため、移転直後のキャッシュフロー悪化リスクを最小限に防げます。
事業価値の向上に繋がる
行政からの補助金採択を受けること自体が、自治体に認められた信頼できる事業計画・企業であるという証明になります。
補助金採択を受けることができれば、主に以下のメリットを得ることが可能です。
- 自治体認定企業として社会的信用・ブランド力がアップする
- 広々とした最新オフィスへの移転により求職者へのアピール力が強まり採用が優位になる
- 金融機関や既存クライアントからの与信評価の向上が期待できる
資金面のメリットのみならず、企業の成長性と社会的信頼を高める大きなブランディング効果が期待できます。
名古屋市のオフィス移転補助金で失敗しないための注意点

オフィス移転補助金は要件が複雑であり、申請手続きのタイミングを1日でも誤ると、1円も支給されないという事態に陥ります。
以下では、特に重要な3つの注意点について解説します。
補助金を活用した
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賃貸契約・内装工事前に事前相談・交付申請が必要
名古屋市の企業立地補助金(本社機能等立地促進補助金等)では、賃貸借契約締結日・建築工事契約締結日・売買契約締結日の30日前までに事業認定の申請を完了しておく必要があります。
以下では、NGなパターンとOKなパターンの比較をまとめました。
| NGなパターン | 物件の賃貸借契約を結んだ後、または内装工事契約の後に補助金申請を行う(即不採択) |
|---|---|
| OKなパターン | 契約締結日の30日以上前に、名古屋市へ事業認定申請を完了させてから契約する |
補助金は、物件探しの段階から補助金相談を開始しないと、契約スケジュールに間に合わなくなるため注意が必要です。
雇用要件や投資額などの達成条件を確認する
補助金は採択されて終わりではなく、申請時に計画した「新規雇用人数」や「投資目標額」を移転後も一定期間維持・達成する義務が発生します。
雇用要件や投資額などの達成条件をクリアできなかった場合は、主に以下のような措置が講じられる可能性があります。
- 計画していた採用数が下回った場合、補助金が減額または返還請求されるリスクがある
- 一定期間内にオフィスを退去・縮小した場合の返還規定が存在する
- 提出書類(決算書・労働者名簿等)の整合性を常に保つ必要がある
実現可能な事業計画と採用計画を策定し、移転後も要件を満たし続けられる根拠を用意しておきましょう。
確実に採択されるとは限らない
補助金は、後払い(精算払い)の仕組みであり、申請すれば必ず満額が支給される保証はありません。
不採択や、資金繰りのタイムラグを想定した資金計画が必要です。
| 採択リスク | 審査結果によっては不採択となり1円も入らないケースがある |
|---|---|
| 入金のタイミング | 工事・移転完了と実績報告から数か月〜半年後に入金されるため一時的な自己資金が必要 |
補助金頼みで、つなぎ資金を用意しない移転計画は危険です。
全額を自己資金または融資で立て替えられるよう、余裕のある予算を組んでおきましょう。
名古屋市でオフィス移転補助金を申請する際の流れ

補助金を受け取るまでには、大きく分けて5つのステップが存在します。
事前相談から最終的な振込まで、全体スケジュールを把握して計画的に進めましょう。
事前相談・申請資格の確認
物件探しの段階で名古屋市窓口や専門家に相談し、自社の移転目的・投資額が受給対象となるか資格確認を行います。
交付申請書の提出・認定
契約締結(賃借・工事)の30日前までに事業計画書や申請に必要書類を作成し、名古屋市へ提出して事業認定を受けます。
賃貸契約・オフィス内装工事・移転完了
認定後、不動産賃貸借契約・工事契約を取り交わし、オフィス内装工事や実際の引越し・営業開始を進めます。
実績報告書の提出
移転完了後、実際に支払った領収書や内装工事写真、契約書等の証拠書類を揃えて実績報告書を提出します。
補助金の交付
自治体による確定審査が行われ、指定口座へ補助金が振り込まれます。
物件探しと補助金の事前認定申請を並行して進めることが、スムーズな移転を成し遂げる最大の鍵となります。
オフィス移転の相談はオフィスバンク株式会社にご相談ください

オフィス移転の相談は、オフィスバンク株式会社にご相談ください。
名古屋市でオフィス移転を成功させるためには、補助金が使える物件選びと、契約30日前までの申請手続きを同時に進める専門ノウハウが欠かせません。
- 補助金の対象となる物件選びや、煩雑な条件交渉までトータルサポート
- 補助金申請のタイミングを見越した適切な賃貸契約スケジューリング
- 名古屋市内の賃貸オフィス・事業所データと豊富な移転支援実績
契約前の早い段階でのご相談こそが、補助金を受ける最大のアドバンテージです。
まずはお気軽にお問い合わせください。
まとめ
名古屋市には、市外からの本社機能移転(最大10億円)や市内での事業拡張など、さまざまなオフィス移転ニーズに対応する強力な補助金制度が用意されています。
補助金を確実に受給するためには、賃貸借契約や工事契約の30日前までの事業認定申請という厳しいルールを守り、事前のスケジュール管理を完璧に行う必要があります。
オフィス移転を検討し始めたら、まずは物件探しの段階から専門家に相談し、自社に最適な補助金を活用して大幅なコスト削減を実現させましょう。

