移転や開業に際して新しいオフィスを用意する際には、内装工事が必要となるケースが多いです。
内装工事を行う際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
後々、「想定していたよりも費用がかかってしまった」、「予定通りに工事が進まなかった」ということがないように、あらかじめ注意点を把握しておきましょう。
今回は、オフィスの内装工事を行う前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
内装工事を行うメリットやデメリット、費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
内装工事の注意点
内装工事を行う上で、まず把握しておきたいのが注意点です。失敗がないように、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
事前に契約内容を確認
内装工事を行う前に、必ず契約内容を確認しておきましょう。
管理会社やオーナーによって、工事内容が制限されているケースがあります。
壁に穴を開けたり、壁を取り払ったりすることを禁止されている場合もあれば、木材を使用したいと思っても、可燃性がある木材は使用が禁止されている場合もあるのです。
希望通りの工事が行えるとは限らないので、賃貸である場合は事前に契約内容によく目を通しておきましょう。
不明点があれば、業者への依頼前に管理会社やオーナーへ確認を行います。
後々トラブルにならないように、双方が納得した上で工事を開始してください。
複数の業者に相見積もりを依頼
内装工事にかかる費用は、工事内容が同じであっても、業者によって見積金額が異なります。
また、安価な業者であっても追加料金がかかるケースもあれば、高額な業者であってもサービスが充実しているケースもあります。
業者に内装工事の見積もりをお願いする際には、オプション料金を含めた見積もりを出してもらうと良いでしょう。
どのようなサービスが受けられるのか、内容を確認しておくことも大切です。
一つの業者に絞ってしまうと、希望に合った工事が行えない可能性があるので、複数の業者に対して相見積もりを依頼することをおすすめします。
費用の安さで選ぶことも大切ですが、自社の希望を叶えてくれる優良な業者を選択してください。
工期や納期を確認しておく
オフィスの内装工事に関するトラブルで多いのが、工期や納期の遅れです。
新オフィスの開設日が決まっている、予定通りに入居できなければ業務に支障をきたす可能性があるという場合には、工期や納期についてよく確認しておきましょう。
引き渡しが遅れた場合に備えて、契約段階で特約を組んでおくと安心です。
万が一、引き渡し日に間に合わなければ保証が受けられるので、売上に関する損失はカバーできるでしょう。
ただし、顧客対応やクライアントとの業務のやり取りといった点まではカバーできないので、工期や納期についてはもちろんですが、工事が順調に進んでいるか進行度合いもチェックしておくことをおすすめします。
内装工事の流れについては、下記ページをご覧ください。
オフィス改装の流れをご紹介!メリットや工事のポイントについても解説します
内装工事のメリット
内装工事には費用も時間もかかるため、極力そのままの形でオフィスを使用したいという方もいるでしょう。
居抜き状態で契約した場合は、内装工事を行わずに済むケースがあります。
しかし、自社に合った内装に造り替えることで、思わぬメリットを得られることもあります。
内装工事を行うと、業務を行いやすい動線が確保できることから、作業効率アップが期待できるでしょう。
業務をスムーズに行えることで、従業員の不満やストレスを解消できるという点もメリットだといえます。
また、古い空調機器を新しいものに交換したり、不要な照明を取り除いたりすることで、経費削減に繋がることもあります。
内装工事を行うか否か、オフィスを開設する前によく検討してみてください。
内装工事のデメリット
内装工事には多くのメリットがありますが、実はデメリットも存在します。
内装工事を行うことで、初期費用が高額になってしまうケースがあります。
配置決めからリフォームまで、一つのオフィスにつき400万円程度が相場だといわれていますが、物件の規模が大きければ500万円以上かかってしまうこともあるでしょう。
また、あまり大規模な工事を行ってしまうと、退居時に原状回復工事に費用がかかってしまいます。
内装工事を行う際には、入居時と退居時にどの程度の費用がかかるのか、予算と相談しながら工事を行ってください。
内装工事の費用相場
オフィスの内装工事では、主に以下の費用がかかるといわれています。
居抜き物件(坪単価):20万~45万円程度
内装が全て取り払われた状態の物件を「スケルトン物件」といいます。
物件の中身が空の状態であるため、一から自由にレイアウトを決められるというメリットがありますが、工事費用は高額になる傾向にあります。
前の入居者が使用した内装や設備が残された状態の物件が「居抜き物件」です。
すでにオフィスとしての形ができ上がっているため、工事費は安価に済む傾向にあります。
費用は気にせずに従業員の希望に添ったオフィスを作り上げたい場合には、スケルトン物件を選択すると良いでしょう。
内装工事にかけられる予算が少ない場合には、居抜き物件を選択することをおすすめします。
内装工事で業務効率の良い理想のオフィスを実現
内装工事には多くの費用がかかるものの、業務効率アップや従業員のモチベーションアップといったさまざまな魅力があります。
自社の働き方に合った動線を確保して、理想のオフィスを目指しましょう。
オフィスの内装工事やオフィス移転を希望しているという企業は、まずは専門業者へ依頼してください。
オフィス移転のコンサルタントに相談して、働きやすい環境を実現しましょう。
オフィス移転を検討しているという方は、下記ページもご覧ください。