事務所を選ぶ際に重視したいのが、駐車場付きか否かという点です。
電車やバスといった公共交通機関の利用者が多く、交通の便の良い地域に事務所を構える場合は、駐車場は不要です。
しかし、自動車で通退勤をしている社員が多い場合や、業務上社用車を利用する機会が多いという場合には、駐車場付きの事務所が理想だといえるでしょう。
今回は、駐車場付き事務所のメリットやデメリット、物件選びのポイントや注意点をご紹介します。
駐車場付き事務所は必要?
駐車場付き事務所を選択するか否か迷っている場合は、まずは費用に注目しましょう。
事務所を単体で契約して賃料を支払った上で、別途駐車場を契約した方が費用を節約できるのであれば、駐車場付きの事務所である必要はありません。
しかし、駐車場を別に用意した場合は費用が高額になるのであれば、駐車場付きの事務所を選択した方が良いといえるでしょう。
費用の他にも、周辺地域の立地に注目してください。
近隣にレンタカーやカーシェアリングを提供しているサービスが充実している場合は、駐車場付き事務所は不要となるケースがあります。
業務上社用車が必要となるものの、利用頻度が低く、レンタカーやカーシェアリングで代用できれば、駐車場付き事務所は不要だといえます。
費用や利便性をよく比較して、駐車場付き事務所を契約するか否か判断しましょう。
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駐車場付き事務所のメリット
事務所に駐車場が付いていると、移動時間を短縮できるというメリットがあります。
事務所から社用車までの移動時間が短く済むため、業務の効率化に繋がるでしょう。
通退勤にかかる時間も節約できることから、社員の満足度も向上します。
また、事務所内に駐車場があれば、社員の目が行き届くため、セキュリティ面でも安全だというメリットがあります。
駐車場が事務所のあるビル内に設置されている、屋外にある駐車場でも屋根付きだという場合には、自動車が汚れにくいというメリットもあるでしょう。
駐車場付き事務所のデメリット
駐車場には、平置き式や機械式、屋根付きや未舗装など、さまざまな形式があり、賃料もそれぞれ異なります。
駐車場付き事務所といっても、敷地内に駐車場があるとは限りません。
事務所から離れた場所に駐車場が用意されているケースもあり、移動に時間がかかる可能性があるのです。
事務所から離れた場所に駐車場があると、セキュリティ面でも不安が出てくるでしょう。
また、駐車場付き事務所を契約すると、業務内容が変わったり、社員数に変動があったりした場合に、対処が難しいというデメリットがあります。
駐車場が不要になっても、駐車場分の賃料を払い続けなければなりません。
社員数が増えたり減ったりして駐車台数を変更したくとも、事務所ごと解約しなければ変更できないという点にも注意が必要です。
物件選びのポイントと注意点
駐車場付き事務所の物件は、どのような基準で選べば良いのでしょうか。物件選びのポイントと注意点をご紹介します。
駐車できる車種やサイズをチェック
駐車場付き事務所を契約する前に、自動車の車種やサイズが駐車場と合っているかチェックしておきましょう。
屋根のない平置き駐車場であれば、どんな自動車でも利用しやすいですが、機械式駐車場の場合は、サイズ制限が設けられています。
ワゴン車やトラックは駐車できない可能性もあるので、事前に自動車を問題なく駐車できるか調べておくことが大切です。
事務所の賃料に駐車場代が含まれているかチェック
物件によっては、賃料に駐車場代が含まれていないことがあります。
契約の際に事務所の賃料に駐車場代が含まれているのか、別途駐車場代を請求されるのか、確認しておくと良いでしょう。
事務所の賃料に駐車場代が含まれている場合は、あらかじめ固定費を算定しやすい点や、駐車場代が割安になる可能性がある点がメリットだといえます。
近隣に駐車できるサービスがあるかチェック
今後、駐車場を利用する自動車台数が増える可能性がある場合や、来客が多い場合には、近隣にコインパーキングや月極駐車場があるか調べておくことも大切です。
万が一、駐車場を利用する自動車が増えた際に、柔軟に対応できるか確認しておくと良いでしょう。
サービスがあることを確認するだけでなく、料金や空き状況もチェックしておくことが理想です。
駐車場付き事務所への移転は専門業者にお任せ
駐車場付き事務所は数が限られているため、物件を見つけたらすぐに契約したくなってしまいます。
しかし、慌てて契約してしまうと、後々後悔してしまうこともあります。
駐車場付き事務所への移転を検討している方は、事務所移転の専門業者へ相談しましょう。
移転業務をサポートしてくれるような専門業者であれば、移転に際してアドバイスをしてくれます。
また、作業計画やレイアウトを考案したり、移転に必要な手続きを教えてくれたりするので、移転を決める前に一度相談してみると良いでしょう。